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2021-09-09

タイ、日系自動車の危機 [起] GWMの奇襲

 



タイの自動車業界は、四天王とよばれるベンツ・トヨタ・いすゞ・ホンダのお陰もあって、歴史的にみても、これまであまり大きな混乱が起こることはなかった。

しかし、GWM(長城汽車)のタイ進出により、この勢力図は大きく変化する可能性がある。

GWMは、今年6月にラヨーン工場稼働開始(旧・米ゼネラルモーターズのシボレー生産工場を買収)と同時に、矢継ぎ早にバンコク都心部へショールームを複数開設している。これは、ロックダウンで居眠り状態だった日系自動車メーカーにとって、まさに「寝耳に水」の出来事となった。

こうしたGWMの電光石火は、タイ進出というより、むしろ日系自動車への奇襲攻撃と捉えるべきである。その理由について、GWMタイ主力モデル「HAVAL H6」から説明しよう。





「HAVAL H6」は、価格1,249,000バーツの 5人乗りSUV だ。ここで勘のいい日本人ならピンとくるはず。そう、数年前にタイ進出してきたMG(上海汽車)の底所得層マーケット自動車とは価格帯が違う。

この価格帯で5人乗りSUVというのは、「マツダ・CX5」「スバル・フォレスター」「トヨタ・カローラ=クロス」「日産・エクストレイル」「ホンダ・CR-V」等がせめぎ合いするタイ中産階級層マーケットでガチ勝負する気なのだ。






では、肝心な車の性能はどうだろうか? 一般ドライバーの視点から車の性能は「①パワー、②操作しやすさ、③乗り心地」3点の総合評価で、HAVAL H6 を分析してみよう。

「GWM(長城汽車)・HAVAL H6」性能

①パワー
ベンジン(91とか95)式エンジン 排気量1,500cc搭載
ハイブリッドモーター(出力不明)搭載

写真のお姉ちゃんいわく、「馬力は、エンジンとハイブリッドモーターを合わせて、2,500ccクラスなみよ💓」・・・すごい馬力か。

にっ・・・2500ccクラスといえば、7人乗りSUV「トヨタ・フォーチュナー」「マツダ・CX8」に匹敵。それを5人乗りで実現してるとなれば、パワーに申し分はなさそうだ。





②操作しやすさ
自動運転機能を搭載
(A) 
前方車両の速度・停車に合わせて、自動加減速・自動停車する。

(B) バンコクの狭いソイの中でも後ろ向きに50メートル自動走行可。
  え?!
写真のお姉ちゃんいわく、「ハンドルから手を離した状態で自動に、屋台とか野良犬とかゴミの山とか道にはみ出た電柱とか、くねくね避けながら50メートルをスーパーバックするのよ💓」・・・すごいバックするのか。

(C) 
縦列駐車、方向転換駐車、タイならではの斜め駐車、3パターンを自動駐車可。

というわけで、操作しやすい、というか、むしろ操作不要ではないかと。


③乗り心地
前輪と後輪が・・・・で静粛性が高く快適らしい。

写真のお姉ちゃんいわく「前輪と後輪が・・・セリフ忘れちゃった・・・あはっ!でも静かで振動少なくて乗った感じは最高よ💓」・・・すごくいい感じか。

おそらく、前輪と後輪が独立型の駆動かサスペンションになってるとでも言いたいのだろう。しかし、カタログ(仕様諸元表)が未だ置かれてないというので、それ以上の確認を取れなかった。

ちなみに、乗り心地については、現地採用の肌感覚で知るのが一番のため、試乗予約を入れました。試乗した感想は、後日ブログで発表できると思います。車の試乗って、担当セールスがだいたい同乗するから、セールスが美人だったり可愛かったりすると楽しいんですよ。

「GWM(長城汽車)・HAVAL H6」
総合評価 = 馬なみ・バック・感度最高


果たして、これを迎え撃つことができるタイ日系自動車はあるのだろうか?

そもそも、奇襲とは誰も気が付かないから奇襲という。


タイ、日系自動車の危機 [承]につづく)


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