このブログについて

2021-05-24

ビザ・労働許可証は福利厚生じゃあないッ

 ビザ・労働許可証、タイ社会保険について



現地採用の求人情報をチェックすると、福利厚生の部分、「ビジネスビザ・ワーパミ支給・タイ社会保険付与」といった感じで記載されてる日系企業がけっこう目に付きます。

ちなみに「ビジネスビザ・ワーパミ・タイ社会保険」はタイの法律で定められているもので、これらが無いと雇用できないルールです。いわば会社として当然の法的コンプライアンス、福利厚生ではありません。

なので、上から目線で支給・付与して頂かなくても結構ですが、外国人労働局にタレ込まれ潰されるだけです。

つまり、「ビジネスビザ・ワーパミ・タイ社会保険」は、現地採用のためでなく、むしろ会社側にとって大事なのです。


なぜ、ビザ・労働許可証・タイ社会保険を福利厚生と記載するのか?


では、ビザ・労働許可証・社会保険を福利厚生と誇大広告するのはなぜでしょうか?
結論からいうと、それは、会社自身を守るためです。

数年前、日〇食研の駐在員さんから聞いた話ですが、当時のバンコクは日本食出店ブームが激しく、店名は忘れましたが、とりわけ「しっとりシミーズ」と「県下一なご屋」が台頭、しのぎを削り合っていたそうです。

ところが、既存の日本食店がひがみやっかみ、イミグレにチクったことから、両店でビザ・ワーパミ無しの日本人スタッフが大量に摘発されたという事件がありました。

あと、たしか「日本丸シュウマイ」だったかな?(ビザ・ワーパミ・社会保険)全部無しはもちろん、会社がパスポートを取り上げ、逃げられないようになっていた日本人スタッフがいたそうです。
(日本領事部でパスポート再発給してもらう、という知能はなかったみたい。というかブラック洗脳され過ぎて知恵が回らなくなっていたみたい。)

こういった事例があるので、
日系企業が福利厚生っぽくわざわざ記載する理由として、

「うちはビザ・ワーパミ・社会保険出してるから、チクリ・タレ込みしないでくださいね、お互い時間と労力の無駄じゃあないですかッ、無駄無駄無駄」

というメッセージが込められている、そういう名残りなのです。


それでも、ビザ・労働許可証・タイ社会保険は福利厚生にしたい、の理由

それでもかたくなに、ビザ・ワーパミ・タイ社会保険を福利厚生と言い張る企業は、なぜかといいますと、

福利厚生が無いから

ちなみに、民間社会保険・プロビデントファンド・住宅手当・通勤手当・・出産祝い・医療費補助・賞与○ヶ月・車や運転手支給などが福利厚生です。


もし福利厚生が空白だとブラック企業っぽいから、「ビザ・ワーパミ・タイ社会保険」をそれっぽくアピールして、情弱な現地採用を釣ろう、という採用担当者の気持ちを忖度(ソンタク)しましょう。



最後までお読み頂きありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ ← ここにタッチ、またはクリックしてね
にほんブログ村

0 件のコメント: